お手軽バリアフリー改修
二人暮らしの年配のご夫婦から相談をうけました。
お住まいは築50年ほどの昔ながらの木造住宅。
玄関からまっすぐ廊下があって各部屋が両脇に位置しています。
廊下から各部屋に入る引戸やドアの下には敷居があり、歳を取ったのでその都度そこを跨ぐのが辛くなってきた。
段差を無くすことはできないか?との相談でした。
敷居の高さは3センチ。
バリアフリーなんて言葉もなかった時代。
当時は3センチぐらい苦ではないだろうという考えだったのでしょう。
でも実はこの3センチ。
一番あぶない段差なのです。
数ミリの段差ならつまずくことは無いでしょう。
ところが逆に10センチの段差でも、これまたつまずくことはありません。
3センチは一見大した段差には見えないので平坦なところを歩くようにして通ろうとするのですが、歳を取って体力が落ちてくると自分で思っているより足が上がらなくなる。
結果、つまずいて最悪の場合転倒したり重大な事故につながる事も少なくありません。
段差を無くす方法は二つあります。
➀、敷居を外して廊下の高さとフラットにする
➁、廊下を高くして敷居の高さとフラットにする
現場を見させてもらって、今回は➁の方法でやらせていただくことにしました。
床板(フローリング)が経年劣化で所々フカフカと下がる所があったからです。
また、お施主様からあまりお金をかけたくないとの要望もあり、現在の床の上に新しい床を貼り重ねることとしました。
ちなみに65歳以上の方でしたら工事費の7割から9割が介護保険から出ます。
上限は20万円ですが、今回のような小規模なバリアフリー工事でしたら自己負担はほとんど無く、身体に負担が少ない快適な暮らしが送れますよ。
工期は大きさにもよりますが、一般的な30坪~40坪の家でしたら1週間程度です。
せっかくの制度を活用して、お手軽リフォームいかがですか?
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